2007年04月01日

les cerisiers (桜)

amiが星になってしまってから、今日で丸1年経ちました。
明け方の4時過ぎだったそうなので、
昨年の今頃、amiはもう いませんでした。

luiはその時間、何も知らずに、
飲んで帰ってきて、深夜番組を見て笑っていました。
土曜日で、昼頃に起きると、とても晴れていて、風が強くて、
こんな日は、amiとお花見にでも行きたいなーと思いました。
amiは土・日、祭日関係なく 働き続けていたので、
今日も電話をかけたら、きっと笑いながら
「これから次のお客さんと会うんだよ、
夜中なら、いいぜわーい(嬉しい顔)
と言うんだろーなーと 思い、
大事な商談中かもしれないと、電話せず、
週末が過ぎていきました。

luiが 知ったのは、3日後の、4月4日火曜日でした。
その翌日がお通夜で、間にあってよかったと、
知らせてくださった方に 感謝しています。

営業マンだったamiは会社支給の携帯電話を使っていたため、
データのたくさん入った電話機本体は、事故直後に会社に回収されました。
amiの同僚はどなたも amiの友達関係をご存知なく、
唯一、3年前、amiに駆り出され
luiの引越しを手伝ってくれた方が
luiの名前を覚えていてくださり、
なんとか 調べて電話をかけてきてくれたのでした。

いつものamiのいたずらだと
後輩までつかっての 手のこんだ悪い冗談だと、
電話の後ろに amiがいるんだと、
電話を切るまで 信じていませんでした。

本当なら、真っ先に家に帰り、詳細を確認して、
amiのところへ駆けつけるべきなのでしょうが、
家に帰れませんでした。
帰れば、luiのPCに社内訃報、告別式の案内メールが
届いているのです。
そんなメール、見たくなかったのです
届いているはずないから 急いで帰る必要もないよ、
だって、いたずらなんだからと 思い続けました。

いつも行く barで1人、amiの好きな
バーボンを飲んでから帰りました。

メールに添付された、「社内訃報」を読みながら、
「我々は amiさんの友人関係を知らないので、
luiさん、ご存知の方たちに、連絡お願いできますか。
・・・だいじょうぶですか」
さっきの 電話の声だけを 何度も思い返していました。 

今だに、電話の着信音が鳴ると、それが誰からの電話でも
鼓動が激しくなります。
また、悲しいことが起こったのではないかと、
相手の話を聞くまで、そのドキドキが続きます。

告別式の朝、あまりにお天気がよくて
無意識に洗濯機を回していました。
こんな日に 洗濯なんて、、、と思いながら、
いつもと同じようにしていれば、あの電話から昨日までのことは
全部夢で、目覚めることができるのかもしれないと
考えていました。
その時に使った、柔軟材の香りが、
あの日の、告別式の場面を思い出させ、
泣く前になるように、ノドがつまります。
この1年間、洗濯機を開ける度にその香りをかいでるから、
いい加減 慣れてもよさそうなのに、
不思議です。

4月1日付けで 異例の2階級特進で課長に昇進した
amiの新しい名刺ができあがってきていました。
告別式の後、葬儀場から 火葬場へ出発する前、
amiの上司がluiに 手渡してくれました。
勉強して何度も不合格で、がんばってがんばって合格した
「1級建築施行管理技師」の肩書きをみて、
この お祝い、してなかったな。。と 考えました。
「ほら、見てくれよー」って
ぶっきらぼうに名刺をluiに渡し、
照れながら威張って見せる amiの笑顔が浮かびました。

満開の桜並木の公園に amiのお墓はありました。
何年か前、千葉の城山公園で、2人で夜桜を見たことを思い出しました。
いつもみたいに、行くあてのないドライブの末、
桜が目にとまり、急遽坂の途中に車を止め、夜の公園を歩きました。
お花見して 酔っ払った若い子達がたくさんいて、
大騒ぎしていて、
それを見ながら 自分達も バイトしてた頃は
よくみんなで 飲んで騒いで、楽しかったねー。って
思い出話をして 笑いました。
あの夜の桜は 散りかけていたけど、
今日の桜は ほんとにキレイね。。。
こんなに たくさんの桜、luiは初めて見たわよ。

桜並木を通り抜ける マイクロバスの中、
同行していたバイト仲間が luiの隣の席で
「あいつ、これを俺らに見せたかったんだな」
と 呟きました。
横にamiがいなければ、意味がないと思いました。
そして、毎年どこかで桜を見るたびに 
この光景とこの瞬間を思い出し、
避けるようになるんだろうな と考えていました。

だから、数日後一人でお墓参りした時、
まだ咲いている桜並木を携帯電話のカメラに収め
待ち受け画面にしました。
いつからか、その写真を見ても、涙が出なくなりました。

覚悟はしていました。
けど、3月に入ると、
天気予報。
テレビのCM。
駅構内に貼り出されている大きなポスター。 
雑誌のお花見特集。
たくさんの HP。
そして「お花見」というキーワード。
日本国中、なにからなにまで それは息が詰るほど
見事な満開の桜だらけです。
突然それを目にすると、
「お花見しようよ」というフレーズを耳にすると
とっさに目を背けても、耳をふさいでも、
amiとのお別れの日のことを、
あの満開の桜並木の公園を思い出します。


amiの眠るお墓には、小学生のamiを残して
星になってしまったお母さまも 眠っています。
墓石に刻まれたお名前を見るたびに、
amiは どれだけ淋しく、哀しい想いをして過ごしたのだろうと
考えます。
時々 子供時代の話は聞いていたけど、
大切な人との別離れの 心の悲しみ、痛みを知らなかったluiは、
なにも気づかずに ただ、聞いていました。
amiは、luiに 悲しい心、寂しさを 
伝えていた時が あったのかもしれない。
でも その頃のluiは、そのメッセージを感じ、
受け止めるだけの「心」を備えていなかった。
とても悲しい別離を 子供の頃に体験していたami。
いつも2人で 笑い転げていたけれど、
その胸の奥では、どれだけ辛く淋しいものを
抱えていたのでしょうか。
そんな想いがあるからこそ、amiは
度量が大きく、誰にでも慕われ、
自分には厳しく、辛抱強く生きていたのだと 
今更ながら気付きました。 

1つ年下なのに、まるで兄貴のように、
luiが 困っている時には現れて、
黙って救ってくれたんだと。


サザンのCDを聞いていて、「心をこめて花束を」
が流れると 次の曲へ飛ばしてしまいます。
2005年の大晦日、サザンの年越しライブのlast songでした。
この日がamiと楽しく逢った 最後の日でした。 
この唄を聞いたら、それが最後だと、
もう amiには2度と逢えないんだと
改めて気づかされるような気がして、
怖くて聞くことができません。

この1年間、たくさんの方たちに、たくさんの優しさをいただきました。
でもluiは 今でも 1人で穴の中へもぐりこむことがあります。

お酒ばかり飲んでいる時期がありました。
いつでもどこででも 涙がとまらない時期。
ウツのような状態の時期。
誰かにあたりちらす時期。
なにも食べたくない時期。
底なしかと思うほど、食べてしまう時期。
決まり文句の慰めや、親切な励ましの言葉が、
いらだたしく、反発する時期。
どうしても自分をセーブできず、
味方の人を傷つけてしまうこと。
そして時には、amiへの批判の言葉を耳にし、
傷つくこともありました。


心に、負荷のかかることは 排除しようと
今年に入って、いらないもの、ストレスの原因になるものは
できる限り排除しました。
お小遣い稼ぎのバイトは、休業。
常に笑顔でいなければいけないような 人とのお付き合い。
タバコの煙がひどいところにいることetc...

今は、胸のうちを話せる人との毎日のメールや、
休日に部屋でゆっくり 音楽を聴いたり
大好きな映画みて 香りのいい紅茶やコーヒーを飲み、
フランス語の勉強(これが 伸びない。。。)を
している時間が、なにより平穏でいられる
そんな時期のようです。

めくれないカレンダーがあります。
2006年4月のまま、そのままです。

だけど「時」は留まらず、戻せず、
自分も歩き続けていかなければなりません。
生きている限り、前に進まなければなりません。
どうして 生きていかなければいけないのか、
なんのために 生きていかなければならないのかは
わからないけれど。。。
穴の奥底に 引きこもり続けることは、
簡単そうで、心も体も 楽になれそうで、
何度も誘惑に 負けそうになるけれど、
それではamiが 心配します。
いつの日か、amiに逢えた時、
「えらかったなぴかぴか(新しい)」と
いつもみたいに 頭を撫でてもらえるように、
「がんばったでしょ?(・∀・)手(チョキ)」って笑えるように
ムリせず 毎日を過ごしていこうと
考えた 4月1日でした。

今日も amiのまわりには、1年前と同じように
見事な桜が咲きあふれていました。
暖かい日差しと、心地よい春風の中、
luiは、しっかりと満開の桜を見上げることができました。
やっと今年も、どんな桜も見ることができそうです。。。

そして、この1年、たくさんのことを教えてくれた
amiに心より、Merci beaucoupるんるんet
Je t'aime黒ハート


posted by lui at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | la voie lactée(天の川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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